2019-04-23

2019 第四期

 知識財産権の審査品質と審査効率を引き上げることに対する質問に対して、申長雨局長は、次のように回答した。

 2018年から5年間で、商標出願審査サイクルを8か月から4か月以内に圧縮して、現在「OECD」の国家中、最高レベルを目指す。特許出願審査サイクルは平均で3/1に圧縮して、特に高価値特許出願審査サイクルを半分に圧縮し、国際的に最高レベルを目指している。

 この目標を達成するために、国家知識財産局は一連の措置を講じている。まず、審査官チームの管理と審査力の強化により審査能力と審査レベルを引き上げる。第2に、審査作業の情報化レベルを全面的に改善し、インテリジェント審査システムの構築を加速し、そして品質と効率を改善するために情報技術を使用する。第3に、審査の品質と効率を向上させて、短期的で洗練された管理を用いて、ビジネス管理プロセスの審査をさらに改善する。第4に、審査作業のアイデアやモデルをさらに革新的にする。例えば、品質と効率を改善するために、集中型審査とスピートをアップする審査を採用する。この一連の措置を通じて、目覚ましい効果を出している。2018年年末、商標審査サイクルは以前の8か月から6か月以内に短縮し、高価値特許審査サイクルを10%を減縮した。2019年は、仕事の強度をさらに高めて、商標審査サイクルを現在の6か月の基礎の上、さらに5か月に短縮して、高価値特許審査サイクルを去年10%減縮したという基礎の上、さらに15%以上減縮して、社会のニーズをさらに満足させる。

(情報の出所:中国知識産権局サイト)

中国特許法の4回目の改正は2019年内に完了する予定

 3月11日、第13回全国人民代表大会第2回会議の記者会見で、中国知識産権局の申長雨局長は、次のように述べた。

 中国特許法の4回目の改正をしているところであり、2018年12月、国務院常務会議では特許法の改正草案を審議して可決している。現在、全国人民大会は1回目の審議をしており、専利法の改正は2019年内に完了する予定である。

 今回、専利法の改正において、重要な点は、知的財産権の保護を強化し、侵害に対する懲罰的損害賠償制度を改善し、違法な侵害の費用を大幅に増加させることである。4回目の専利法の改正において、重要な面は知的財産権の保護を強化し、侵害に対する懲罰的損害賠償制度を改善し、違法な侵害の費用を大幅に増やし、故意侵害者に対する懲罰的賠償額を最大5倍に規定することで、侵害者に高額の支払いをさせる方向である。現時点では、この改正作業は全体的にスムーズに進んでいる。

 専利法の改正は、科学技術成果の変革と発明や創作の促進にとって非常に重要であり、それは発明者を刺激し、技術革新の結果を保護するのを助け、そして技術革新の結果の変換と利用をより良く促進するものである。

(情報の出所:中国知識産権局サイト)

中国特許出願の急増が注目された

 世界知的所有権機関(WIPO)が19日に発表したデータによると、2018年、WIPOを通じて提出された国際特許出願の件数は記録的な25.3万件に達し、2017年より3.9%増加した。すべての出願中、50.5%がアジアからのものであり、その中で中国の技術大手ファーウェイは5405件の出願を提出し、世界第1位にランクされた。

 WIPOの事務局長であるFrancis Gurryは声明の中で、このイノベーション活動は歴史的に「西方から東方への転換」であると述べた。WIPOのデータによると、ファーウェイは昨年5405件の国際特許出願を提出し、世界で1位にランクされ、WIPOの歴史の中で企業が出願した国際特許出願件数に関する記録を打ち立てた。

 日本の三菱(2812件)、アメリカのインテル(2499件)、アメリカのクアルコム(2404件)、そして中国のZTE(2080件)は2位から5位である。中国の大学等のような学術機関からの特許出願の件数も直接にアメリカを追いかけている。ロイター社の通信によると、トップ10の大学のうち、4つの中国の大学が入っており、これは歴史上初めてのことである。その中で、深セン大学(201件)と華南工科大学(170件)はハーバード大学(169件)の前に、3番と4番としてランクされている。カリフォルニア大学(501件)とマサチューセッツ工科大学(216件)がトップの2校である。

(情報の出所:人民サイト·知識財権)

中国のブロックチェーンとAIに関連の特許出願は、WIPOで1位

 2019年1月に公開された世界知的所有権レビュー(WIPR)のウェブサイトによると、有名な会計事務所UHY Hacker Youngによって発表された調査データによれば、中国企業が、2017年に中国企業は世界知的所有権機関(WIPO)のブロックチェーンと人工知能(AI)に関する特許の主な出願人であることを示している。

 2017年には、グローバル企業が314件のブロックチェーン特許出願をWIPOに提出し、そのうち99件は中国企業からのものである。2位のアメリカ企業は92件のブロックチェーン特許を申請し、イギリスの企業は34件のブロックチェーン特許をWIPOに申請し、ヨーロッパ諸国で1位にランクされた。

 UHYの調査データによると、中国企業は新しいAI特許出願をWIPOに提出する方面をリードしている。2017年にWIPOに提出された649件の出願のうち、中国は473件を占め、米国と韓国はそれぞれ65件と41件の特許出願を申請し、英国企業は2017年に2件だけのAI特許出願を申請した。

(情報の出所:中国知識産権サイト)

人民法院は審判インテリジェント化を推進している

 2019年、中国人民法院は人工知能を備えたスマート裁判所の建設をさらに推進し、裁判、執行、およびインテリジェントサービスの推進に重点を置き、情報技術を使用して司法の開放、人々の正義の執行を支援する。

 最高人民法院情報センタのセンタ長は、2019年、電子書類を案件の進展と同時に生成すること、およびインテリジェントを深く運用することを徹底的に推進して、電子化訴訟を全面的に推進し、移動式のマイクロ裁判所の構築に注力し、判決支援、要素裁判、リスク警告、および類似案件をプッシュする等のインテリジェントなサポートシステムの適用を改善および促進する。審理の各面をインテリジェントなサポートがカバーしている。同時に、インテリジェント化を推進する面で、人民法院は、さまざまなアプリケーションを統合し、総合サービスのレベルを向上させ、電子配信および電話配信のためのアプリケーションシナリオを形成し、配信の難しさを解決するための情報サポートを提供する。市民情報ベース、弁護士情報ベース、企業情報ベース、および裁判官情報ベースを構築して、顔認識技術と組み合わせて、当事者、弁護士、企業、裁判官の身元情報サポートを強化するための身元確認サービスを提供する。

(情報の出所:中国知識産権情報サイト)

2018年、中国における著作権登録の総数は345.73万件余りに達した

 中国国家著作権局が最近発表した2018年の中国著作権登録報告書によると、2018年に、中国の著作権登録の総数は345.7388万件である、2017年の274.7652万件と比較して25.83%に増加した。そのうち、作品登録数は235.1952万件、増加率は17.48%であり、コンピュータソフトウェアの著作権登録数は110.4839万件で、同期比で48.22%増加した。

 報告によると、2018年に、全国の著作権管理部門と著作権登録機関は、革新的な国家建設戦略と著作権活動の「第13次5カ年計画」を完全に実施した。著作権登録を重視し、効果的な措置を採用し、積極的に宣伝し、サービスの拡大と改善に注力し、著作権成果の変革を促進し、様々な作品やソフトウェアの創造性と革新力を大幅に向上させ、登録数は増え続けており、中国の著作権登録業務は新たな進歩を遂げた。

(情報の出所:中国知識産権情報サイト)

北京銀龍は「2017-2018年北京優秀代理機構-リード機構」を受賞

 2019年4月2日、北京知的財産権サービス産業業務会議が開催され、2017-2018年度北京市優秀特許代理機構と優秀弁理士のリストが発表され、式典が行われた。

 2018年11月、北京市専利代理師協会は2017-2018年に北京で優秀特許代理機構と優秀代理人の選定を行い、《北京市優秀代理機構と優秀代理人の選定方法》に基づき、各機構による推薦、予備審査、専門家による審査および理事会による審査を行い、最終的に、20社の特許代理機構が「北京優秀代理機構」の称号を授与され、40人の代理人に「北京優秀代理人」の称号が授与された。

 今回の選定中、北京銀龍知識産権代理有限公司は「2017-2018年北京優秀代理機構-リード機構」を受賞し、北京銀龍のシニアパートナーの曾賢偉副総経理(写真の手前の右から三人目)が「2017-2018年北京優秀代理人」を受賞した。
 北京銀龍は「顧客は第一、誠信は基礎、専門的なサービス」という信念を持ち、クライアントに高品質のサービスを提供し、北京の知的財産産業の発展に貢献することを目標としています。

銀龍コラム及び代理実務

SBAIN発明を作成する際のヒント

--SBAINに係わる中国専利出願を如何にしてよりよく作成するかについての考え

 ここで、SBAINは5種類の発明を代表し、具体的には、Sはsoftware(ソフトウェア発明)を代表し、Bはbusiness model(商業モデル)を代表し、Aはartificial intelligence(人工知能)を代表し、IはIoT物ネットワーク)を代表し、Nはnetwork(インターネット発明)を代表している。周知のとおり、近年、SBAIN発明は産業分野で急速に発展され、関連分野の専利出願の世界メイン国、例えば、アメリカ、ヨーロッパ、中国、日本などにおける出願件数は増加傾向として示されている。

 実際には、SBAIN新発明に対して、如何にして発明者がした発明本質を反映するだけではなく、たとえ技術方案及び進歩性というような審査基準をできる限り満足できる出願書類を作成するかということは、ずっと一つの重要な課題である。授業者がより品質高いSBAIN発明出願を作成できることによく幇助するために、筆者は自分の実践経験に基づき、以下のヒントをまとめた。

 以下のような詩を作り、筆者の関連経験の精粋を含む。

 「スモールスリー」から離れると収益が多くなり、「お金持ち」と友達になると生きるチャンスを得る;

 「任督二脈」」を通させ、顔変わる手術が不思議な効果をもたらす;

 応用シーンを適当に拡大し、分割出願をよく利用すればいろいろメリットがある;

 援引加入が不思議な効果を獲得し、技術と創造とをバランスする;

 図面が重要であるから無視しないで、病気治療より予防がよい。

 ヒント1.「スモールスリー」から離れると収益が多くなる

 ここでいう「スモールスリー」とは、「管理」のことを指し、行政、金融、ビジネスなどの分野の管理と監督を含むが、これらに限らない。注意に値することは、SBAIN発明専利出願は、通常、「管理」という言葉から離れられないが、SBAIN発明の本質によって決められている。実際には、SBAIN発明専利出願はある程度により高い効率のあるかつより統一的な管理を実現する。しかし、筆者の不完全な統計により、上記分野の発明専利出願について、中国専利審査の初審過程において、通常、特定の技術分野、すなわち「G06Q」分類に分類されている。相応的に、当該IPC分類のもとの発明の登録率は著しく下がっている(不完全な統計により、その他の技術分野と比べて、その登録率が半分ぐらい下がっている)。

 このため、筆者の意見として、明細書の特許請求の範囲を作成する際、たとえ「管理」というような単語をできる限り使わず、特に要約、発明の名称および請求項1において、できる限り「管理」を記載しない。相応的に、「管理」を、例えば「制御」、「監督」というような技術用語に入れ替えることができる。その理由として、明細書に大量の「管理」というような単語が出現すると、初審審査官は関連発明を「G06Q」に分類するだけではなく、実体審査の審査官は主観的に不利な認定、すなわち、当該SBAIN発明が単純な知的活動に属し、技術方案ではないと出すことにもなる。

 ヒント2.「お金持ち」と友達になると生きるチャンスを得る

 ここでいう「お金持ち」とは「通信」を指す。疑義なく、SBAIN発明はネットワークアーキテクチャを基に存在する。言い換えれば、ネットワークを基に特定の応用を実現する技術である。一般的言えば、当該分野の発明創造は「三層」アーキテクチャのうちの一つを基に築かれており、「三層」アーキテクチャは、「ネットワーク層」、「通信層」および「応用層」を含み、かつ発明点は、通常、「三層」アーキテクチャの最高層、すなわち、応用層にある。

 「応用層」の発明を簡単に作成すると、審査官に当該発明が簡単な知的活動であると認定させ、さらに発明に対する技術的な評価を下げさせる。このため、筆者の意見として、たとえ発明点が「応用層」の改進のみにあっても、低層アーキテクチャ、すなわち「ネットワーク層」から明細書を作成し、かつ「通信層」における各実体部材の間の通信接続関係を示す。ハードウエア接続関係を有する図面で最も直接、最も容易にこのような通信接続関係を反映する(ヒント9をご参照)。
 筆者の統計により、明細書に低層の「ネットワーク層」および中間層の「通信層」の結構説明と記載を追加することにより、審査官がSBAIN発明を技術的な発明と見なしてその後の審査を行うように最大程度に引導できる。

 ヒント3.「任督二脈」」を通させる

 ここでいう「任督二脈」とは「技術問題」および「技術効果」の作成方式を指し、これは肝心なところ中の肝心なところである。換言すれば、技術問題の解決方面が如何にして技術性を反映するかということも、SBAIN発明が技術方案の審査に合格するために幇助を与える肝心なことである。

 しかし、ある特定のSBAIN発明にとっては、発明点は確かに管理方面の改進または不可避的に管理の本質を反映する場合、審査官に発明の技術性をより高く評価させるため、複数の技術問題を記載し、特に技術性に傾向している技術問題、例えば、如何にしてネットワーク帯域幅の使用量を低減するか、如何にして少ないネットワーク指令を利用するか、および如何にしてIoTシステム内の各部材をより迅速に互いに接続するかなどのような技術問題を技術問題部分の前に記載し、管理的な問題、例えば、如何にしてより高い効率で情報管理をするか、如何にしてより全面的にシステムの情報を監督するかなどの管理的な問題を後ろに記載することを提案する。

 ヒント4.「顔変わる」手術が不思議な効果をもたらす

 ここでいう「顔変わる」(face-off)手術とは、明細書にできるだけ多くの技術用語を記載することを通じて、別の側面から上記ヒント1と呼応することを指す。

 例を挙げると、仮にある発明はIoTシステムにかかわり、AIアルゴリズムを改進することにより、よりよく交通交差点の車両の待ち時間を管理する。独立請求項1において、「車両の待ち時間」の代わり、上位の「センサー(交通交差点で設置されている複数のセンサー)が伝送する情報」に変更し、「車両管理」を「情報制御」に入替え、「AIアルゴリズム」を「セントラルコンソールに含まれているプロセッサを通じて情報を制御する」に入れ替えるなどを提案する。

 顕然、ヒント3と呼応して、審査官に発明の技術性をより高く評価させるため、同様に、このような技術用語を追加することが考えられる。

 ヒント5.応用シーンを適当に拡大する

 言及されたAIアルゴリズム類の発明または管理類の発明について、筆者は経験により、明細書、特に具体的な実施方式を作成する過程中において、応用シーンをできる限り拡大することを提案する。EPOから2018年末に発表された新しい審査基準を参考できる。子項目を新たに増加し、AI人工知能、ML機器学習に関する発明に専利権を付与できるか否かを説明し、初めてメイン専利局がAI、MLに関する発明の専利適格性問題を単独に検討する。

 すでに明確にしたのは、EPOの審査中に、簡単なAI、MLアルゴリズムには専利軒権を付与できず、さらに、AI、MLアルゴリズム応用のある特定応用シーン(例えば、ビジネスシーン)にも専利権を付与できず、AI、MLアルゴリズムをより工業的なシーンに応用してはじめて、授権の見込みがある。

 このため、可能であれば、AI、MLアルゴリズムの応用シーンをできる限り拡大し、また上記EPOの新しい審査基準(中国の審査官も熟知し、参考する)を参考して、明確に授権可能な応用シーンをできる限り具体的な実施方式部分の前に記載する。

 ヒント6.分割出願をよく利用すればいろいろメリットがある

 SBAIN発明の本質は確かに管理面にあり、技術性に係わる改進ではない場合、特許請求の範囲を作成する際、複数のセットの請求項を作成し、最も保護が望ましい技術方案をしばらく複数のセットの請求項の中または明細書のある位置(通常、発明内容部分または具体的な実施方式部分の最後)に隠して、「案山子(scarecrow)」戦術を利用して、より技術性のあるまたはより多くの技術用語を有する技術方案を前に記載して審査官を挑戦する。

 また、その後の実質審査において、単一性審査、進歩性審査などの審査結果に基づき、分割の請求を提出するか否かを決定する。そのうちの一つの「ゴールド基準(gold standard)」は、親出願のIPC分類結果によって分割されたその他の技術方案の授権前景を予測する。

 ヒント7.「援引加入」が不思議な効果を獲得する

 ここでいう「援引加入(Incorporation by Reference)」とは、通常にいわれたPCT専利出願がかかわる援引加入と違う。筆者が言及した「援引加入」とは、明細書を作成する際、背景技術部分に既知の中国で登録済みの同様または類似の分野の技術系先出願を導入し、その後の実質審査にこれらの登録済みの専利のすでに承認された技術性を利用して補助的な反論をすることができる。

 筆者自身の実践により、明細書を作成する過程中において、「援引加入」の方式を通じて、予め生命の種を「埋める」と、その後の実質審査過程中に「復活」の効果を奏する。

 ヒント8.「技術」と「創造」とをバランスする

 SBAIN発明について、多くの場合、技術方案への審査は進歩性への審査と互いに分離し難しく、よくあるのは「互いに絡んでいる」という情況である。このため、筆者の意見として、技術方案の構成と進歩性の反映とをバランスする。具体的に言えば、請求項が保護する技術方案に具体的にはどの程度の技術的特量を記載するかを考慮することである。すなわち、当該両者はある程度で互いにバランスをし、作成者は真剣に考慮しなければならず、かつ具体的な案件の実際の情況とも関係している。

 例えば、明細書と特許請求の範囲を作成する過程中において、最もよいのは、「技術的特徴」をもって発明点を反映し、かつたとえ従属請求項および明細書にその他のそんなに重要ではない技術的特徴およびその他の非技術的特徴を事前に用意することである。

 ヒント9.図面が重要であるから無視してはいけない

 図面の進歩性について、普通の発明創造を作成する場合には言うまでもなく、明確な図面は発明の本質を反映できるだけではなく、審査官が正面的にSBAIN発明の技術性を認定(affirm)することにもよりよく幇助できる。

 筆者の意見として、少なくとも第1枚の図面(例えば図1)はハードウエア類のシステム構成を表示し、かつこのようなシステム構成が三層システムアーキテクチャ(ヒント2をご参照)であれば最も望ましい。筆者の実際の経験により、システムハードウエア類の図面の数が多ければ多いほどよく、例えば異なる応用シーンのシステムハードウエア構成を表示する。

 ヒント10.病気治療より「予防」がよい

 上記の複数のヒントと呼応して、明細書を作成過程中にできるだけ多くの技術用語を記載する策略は、その後の実質審査過程中に補正および/または意見陳述の方式を通じて技術方案を具備するまたは進歩性を具備する進歩的な貢献を反論することより、いつでも優位性を持っている。

 筆者の不完全な統計により、明細書を作成する過程中において、各方面での注意、改変、さらに進化を通じて、SBAIN発明の登録率および登録になった専利への保護を有効に高められる。
 もちろん、SBAIN発明を作成する際の経験およびコツは上記のヒントに限らず、これらのヒントおよびその他のヒントを如何にして活用するかは、SBAIN発明自身の進歩性のレベルとよく関係しており、作成者(draftman)の技術方案への理解およびまとめともよく関係している。

                                    作者:弁護士・弁理士 楊継平

銀 龍 物 語

Epi.40 わたしと日本語
業務管理部  杜心敬

 みなさんこんにちは!!(写真は故宮で撮影したものです)

 わたしは、今年19歳、昨年の1月にDragon IPに入所し、受付を担当しています。高校2年生のときに初めてアルバイトを経験しましたが、わたしにとってDragon IPの受付が初めての正式なお仕事です。

 小さなころから、北京で育ち、小学生の高学年のとき、NARUTOなどの漫画の影響を受けて日本語に興味を持っていました。ただ、両親が学業を重視し、中学生のときも同様だったため、それはずっと興味のままでした。

 その後、自分の戸籍の影響により、北京で高校に進学する場合、職業高校という選択肢があり、大人の意見を聞いて幼児教育の専門に進みました。

 高校での学業は忙しくなかったので、高校2年のとき、北京でも駐在員の方々に非常に有名な日本式の焼肉店(○福)でアルバイトを始めました。焼肉店の社長さん、店長さんは、いずれも日本人であり、お客さんも日本人の方々が多く、また、中国に留学している日本人学生のアルバイトもいました。

 このような環境の下、日本語、日本文化に触れていき、当時幼児教育の専門をあまり好きになれなかったため、日本語を勉強するという選択をして、これがわたしの日本語学習のはじまりでした。

 やはり、何事も最初が難しいようで、高校2年生の過程を終えて高校3年生にならなければ日本語専攻に変更できない状況でした。このため、平日は幼児教育を学習して、週末に課外授業である日本語を学習し、ときどき夜に焼肉店でアルバイトをしていました。

 日本語を勉強する選択をしてから半年後に、やっと日本語専攻となりましたが、その道は平坦ではありませんでした。単語、文法を覚えられず、日本語を聞いても意味がわからず、日本語をしゃべることが難しく、ときには日本語の勉強をあきらめたくなったりしたときもありましたが、当初の選択を振り返り、選択に正しいも誤りもなく、選択をしたらその後に努力して、そしてその選択が正しいものになるのだと考えました。

 周りの日本語専攻の同級生はみな努力しており、わたしも落ちこぼれることはできず、環境がなければ自分で環境をつって勉強し、卒業後に仕事を探し始めました。

 当時、Dragon IPが受付の所員募集をしており、日本語がある程度できることが条件でした。日本語を使ったり日本人と交流する機会がありそうなので、このお仕事は、わたしにとって仕事であるだけでなく、日本語の勉強のチャンスであると思いました。

 わたしにとってDragon IPは、そのようなチャンスを与えてくれた大事な存在です。また、仕事上で多くの日本語に触れることができ、各方面で優秀な同僚、日本のクライアントと交流する機会があり、わたしの日本語の学習を後押ししてくれており、大変感謝しています。

 Dragon IPでのこの一年で、わたしは北京語言大学の成年専科の日本語専攻に合格し、日本語能力試験N2級にも合格することができました。また、Dragon IPの受付としてこの一年で7.5kgの減量にも成功し、18歳の卒業したばかりの若者から、少し成長して落ち着きのある社会人になれてきたなかぁと考えています。

 Dragon IPでの仕事では、自らの内面、能力を進歩させていくとともに、謙虚な態度と大きな情熱をもって業務を進め、Dragon IPに貢献していきたいと考えています。

(銀龍物語Epi.40  おしまい)

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ご意見、ご要望、ご質問などがございましたら、忌憚なくご連絡をいただければ幸いです。

電話番号:0086-10-82252547 FAX番号:0086-10-82250563 Email: marketing@dragonip.com
 

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